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痛みを知らせるだけではない『歯の神経』の大切な役割

みなさん、こんにちは。

東区役所前エスト歯科です。

 

2023年も残り1ヶ月半ですね。

年末は忙しなく感じる季節です。

まずは健康に留意して、楽しく過ごしたいですね。

 

さて、今回は『歯の神経』についてお話したいと思います。

 

尖ったものなどを触れると、チクチクとした刺激を感じますよね。

このような感覚があるのは、皮膚に神経が通っているためです。

 

私たちの歯にも神経が通っており、「歯が痛い」と感じるのはこの『神経』が関係しています。

むし歯ができた際、ズキズキとしたひどい痛みを感じるのは、

むし歯菌が『歯髄(しずい)』と呼ばれる歯の内側の神経組織を攻撃しているからです。

歯髄まで達するほどの大きなむし歯ができてしまうと、

細菌によって神経が侵されてしまうため『歯髄をすべて取り除く処置』をしなくてはなりません。

 

 

神経を取ると、当然ながら痛みを感じることがなくなります。

大きな痛みを経験すると

「痛いからすぐに神経をとってほしい」

とおっしゃる患者さんがいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。

 

なぜなら歯髄には「歯に栄養を運ぶ」というとても大切な役割があるためです。

歯髄をとってしまうと、本来運ばれるはずの栄養が失われるため、歯がもろくなってしまいます。

そうなってしまうと、欠けたりひび割れたりするなど、確実に歯の寿命が短くなってしまうのです。

歯が丈夫で健康でいられるのは、歯髄(神経)があるおかげなのです。

 

また歯髄がなくなると痛みを感じなくなりますが、むし歯にならないわけではありません。

逆に言えば歯髄を取ってしまうと痛みを感じなくなってしまうので、

再度むし歯になり進行しても気付くことができず、気付いたころには歯がボロボロに…

ということも珍しくないのです。

 

健康で丈夫な歯を残し、一生豊かな食生活を送るためには

やはり『神経を残すこと』は欠かせません。

もちろん重度のむし歯や痛みが我慢できないときなどは、

やむを得ず神経を取ることを提案することがあります。

 

しかし「神経をとればすべて解決」というわけではありません。

先ほどお伝えした通り、神経を取った歯は痛みを感じにくいので、

むし歯の発見が遅れないよう定期検診で注意深くチェックをする必要があります。

お口の健康を守るためにも、定期的に歯科を受診しましょう。

 

 

まずは神経をとる処置をしなくていいよう、むし歯にならないよう毎日の歯みがきを丁寧に行いましょう。

ご自身でのセルフケアと、歯科でのプロケアでお口の健康を守っていきたいと思います。

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