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歯肉の奥の汚れとり

こんにちは。歯科医師の鄭です。

皆さん、歯磨きがんばっていますか?

ゴシゴシ、ゴシゴシ。

きれいになりましたか?歯はきれいになったでしょうか?

ではブヨブヨ腫れて血が出る歯肉はどうして治らないのでしょうか。

歯と歯肉の境目「歯周ポケット」に入った細菌は歯肉の奥深くにたまり、歯石となったり歯周病の原因となります。果たしてここまで歯ブラシを深く入れることができるでしょうか。

この歯周病を模した模型では歯肉の奥の汚れをピンク色に塗ってあります。その深さは約6mmです。歯ブラシの毛先はどう頑張ってもせいぜい3mmくらいしか入らず、さらに深いところはセルフケアすることができません。

その歯肉の奥の汚れを取るために行われるのがSRP(スケーリングルートプレーニング)と呼ばれる治療です。簡単に言うと、金属製の「鎌」を歯と歯肉の隙間に挿入し汚れを物理的にそぎ落とします。(こんなことをしないと取れないくらい、歯肉の奥の汚れは強固です。)

歯の形態、汚れの付き具合は一人一人異なりますので、これらを手探りで除去していきます。

残念ながらあくまで手探りですので、完全には取り切れないことや、死角に入ってどうやっても器具が届かない場所が出てきてしまいます。

そのような場合には、歯肉をメスで開いて完全に目視で除去する「歯周外科手術」を行うことがあります。

このように汚れを除去することで歯肉が引き締まり、さらにはその歯肉の下にある骨を守ることで歯の揺れ・歯の脱落を防ぐことができます。

もちろんこれらの治療は皆さん一人一人の日ごろの適切な歯ブラシとセットでないと効果を発揮しません。せっかく治療を行っても再発するようではあまり効率的とは言えません。

 

当院では歯周病治療に取り組んでおります。

ご質問がございましたらお気軽にお尋ねください。

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