みなさん、こんにちは。東区役所目エスト歯科です。
朝晩は肌寒くなってきましたね。
季節の変わり目ですので、みなさま体調にはお気をつけてお過ごしください。
さて、今日は肥満と歯周病の意外な関係についてご紹介いたします。
「肥満」と「歯周病」
一見すると全く関係ないように思えますが、実は深い繋がりがあることをご存知でしょうか?
近年、この両者の関係性が注目されており、多くの研究でその関連性が明らかになってきています。
【なぜ肥満になると歯周病になりやすいのか?】
肥満になると体内に炎症性サイトカインという物質が増加します。
炎症性サイトカインには「歯周病菌の増殖を促し、歯周病の進行を早める」働きがあると考えられています。
具体的にどのようなメカニズムで歯周病が進行するのでしょうか?
① 脂肪細胞からの炎症物質分泌
肥満になると脂肪細胞が増え、これらの脂肪細胞から炎症性サイトカインが
過剰に分泌されて歯周組織を破壊し、歯周病を悪化させます。
② インスリン抵抗性の悪化
肥満になると血糖値が上昇しやすくなります。
高血糖状態は、歯周病菌の栄養源となりその増殖を促進します。
③ 免疫力の低下
肥満は免疫力を低下させるため、菌に対する抵抗力が弱まり、
歯周病菌に感染しやすくなります。
【歯周病が肥満に与える影響】
歯周病が肥満に与える影響も注目されています。
歯周病によって口の中に慢性的な炎症が生じると、それによって体が炎症を起こしやすくなり、
代謝に悪影響を及ぼす可能性があるそうです。つまり、歯周病によって体の代謝が乱れ、
太りやすくなったり、生活習慣病のリスクが高まる恐れがあるのです!
【肥満と歯周病を予防するために】
肥満と歯周病はどちらも生活習慣病であり、予防することが大切です。
① バランスの取れた食事
糖質の摂りすぎは避け、食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。
② 適度な運動
定期的な運動は肥満予防だけでなく、免疫力向上にも繋がります。
③ 歯磨き
正しい歯磨き習慣を身につけることで、歯周病を予防できます。
④ 定期的な歯科検診
歯周病は初期段階では自覚症状がないため、定期的な歯科検診で早期発見・早期治療を行いましょう。
【まとめ】
肥満と歯周病は一見すると関係ないように思えますが、実は密接なつながりがあります。肥満を予防し、
歯周病を改善するためには、バランスの取れた食事・適度な運動・そして口腔ケアを心がけることが重要です。
もし歯周病が気になる場合は、早めに歯科医院を受診し、ぜひご相談ください。